ラップ口座による資産運用の魅力

大手の証券会社では、資産規模の大きい顧客を対象としてラップ口座を用意することが行われるようになってきています。この口座では300万円以上などの資産を確保しておけば、後の資産運用はプロがすべてをやってくれるという特徴があります。

具体的な運用方法としては、金融資産を株式や債券、不動産などに適切に分散させてポートフォリオを組んでいます。たとえば、株式を30%、債券を40%、その他を30%というようにプロの運用者がポートフォリオを組んでくれています。そのため、どのような経済状況であっても、安定した運用成績が見込めるようになっています。

景気が減速した場合には債券投資の成績が上がるようになり、景気が好調の時は株式投資の成績が上がるようにして、常に一定の収益を見込めるような運用が行われています。通常の証券口座では、自らでどのような金融商品を購入するかを決めることになりますが、個別株式などの銘柄選択をミスしてしまうと資産を大きく減らしてしまうリスクが出てきます。

しかし、プロが運用してくれる口座ならば、銘柄の選択をする必要がなくなり、企業分析などを行う時間を省くことが可能となります。このようなプロが運用する口座は、以前だと1000万円以上といった資産規模が必要でしたが、今では下限が引き下げられてきたために個人投資家でも利用しやすくなっています。